圃場は様々なところに点在しており、立地によっては車道から遠く、徒歩で行くような場所 もある。斜面の圃場もあえて向きが異なる(日射量が違う)圃場を持つことで長い期間出 荷できるようにしている。品質の良いスイセンは半日陰の圃場で採れる場合が多い。日射量 が多過ぎると葉が短く、葉先が赤くなる。圃場にまばらに落葉樹があること(例:梅の木) で日陰ができ、霜除けにもなる。
千葉県の圃場。写真にある水田の奥(日陰に なっている谷筋を歩いた先)に下の写真の圃場がある。
千葉県の圃場。斜面になっ ている。撮影時には半日陰 になっていた。
千葉県の圃場。ダムの左右にそれぞれある圃場で、斜面の向きが異なる。
10月下旬から11月上旬の出荷ができるように促成栽培を行っている
球根は普通栽培の圃場から掘り上げ、乾燥させてから、圃場に植え付けている。作業の効率化を踏まえて、平地を選ぶことが多い。収穫作業を行いやすいように、柵を作っている (写真左)。圃場の環境によっては遮光をする場合もある。
促成栽培の連作障害
促成栽培は 2 年目以降は連作障害が起こ
るため、毎年圃場を変えている。
写真は連作障害が出て いるスイセン。
シカの食害やイノシシによる球根の掘り起し等の被害がある。そのため圃場を電気柵で囲う、檻で捕獲して個体数を減らす等の対策をしている。
右上の写真は、対策の一例としてイノシシを歩き難くする為に地面に 張ったネット(メッ シュの漁網。様々な方法を試している例)。
圃場に囲った 電気柵。